犬との暮らし

散歩で犬が飼主の先に行くのは駄目なのか?リーダーウォークのススメ

コチラを向くラブラドールレトリーバー

飼主との散歩は、犬にとって最も楽しい一時です。
この時間を、飼主も共に楽しく過ごしたいものです。

その時に大切になるのが、犬と飼主との位置関係です。
犬が飼主を引っぱって先に行く光景をよく見かけますが、あれで問題は無いのでしょうか?
それとも、何か駄目な理由があったりするのでしょうか?

この記事では、散歩する時の犬と飼主の適切な位置関係について解説していきます。

犬が飼主の先に行くのは駄目なの?

犬にとっての散歩は、1日で最も楽しい時間です。
心ウキウキで、エネルギーが満ち足りている犬なら、飼主よりもどんどん前に進もうとして先に行くのは、むしろ自然な行為とも思えます。

でも、そうした犬の行動を許したまま、犬に引っ張られるようにして散歩するのは、犬にとっても飼主にとってもデメリットが多くて駄目な事に気づく必要があります。

犬を先に行かせては駄目な理由

犬と散歩する道には、犬にとって危険が一杯です。
例えば割れたガラス片が落ちていたり、急に道路に飛び出して車に轢かれる可能性もあります。
ネズミ対策の毒饅頭が落ちているかも知れないし、他の犬のウンチも、不潔の意味が判らない犬には危険物です。

飼主は散歩の時に、そうした危険から犬を守る義務があるのですが、犬に引っぱられて歩いていては、その義務を果たせる訳もありません。

また、犬に引っ張られて歩くと、飼主にも転倒の危険があります。
特に犬が大型であるほど、その危険度は深刻なものになっていきます。

更には、犬が飼主を引っ張って歩く事が習慣化すると、犬が飼主との主従関係を間違えてしまう可能性もあります。
犬が飼主との主従関係を間違えてしまうと、散歩以外の事でも、なにかにつけしつけが難しい犬になってしまいます。
つまり、犬に引っ張らせたままの散歩を続ける事は、反抗的な犬になる訓練をしているのと同じです。

従って、散歩で犬を先に行かせるのは駄目なのであり、常に犬との位置関係を適切に保つ必要があると言う事になります。

犬と飼主の理想的な位置関係

犬と飼主の理想的な位置関係を確保する為には、犬との接点となる散歩の道具を正しく選ぶ必要があります。

まず、首輪とハーネスのどちらを選ぶかですが、これから訓練を始めるのであれば、とりあえずは首輪をおススメします。
ハーネスよりも、飼主の意思を犬に伝え易いからです。
散歩の訓練をマスターした犬であれば、首輪でもハーネスでも、どちらでも結構です。

散歩させる時のリードは、2メートル以上の長さは必要ありません。
特に伸縮式のリードは散歩の訓練には不向きです。
犬の体格に合わせて、しっかりした首輪やリードを選んで下さい。

犬との基本的な位置関係を意識する

首輪とリードが用意できたら、次は犬の散歩の時の基本的な位置関係を飼主が常に意識する必要があります。
この位置関係が、その時々でバラバラではしつけが成立しないからです。

犬も人も止まっている時は、常に人の左側に犬がいて、人はリードを右手に持ち、左手をリードの真ん中あたりに添えて、左手から犬の首輪までの距離を大体1メートルほどに保つのが、基本の位置関係となります。

歩き始めても、犬は人の左側の位置を保ち、少し人の先に行く事があっても、左手から伸びたリードがゆったりしていて、余裕のある状態をキープします。

更に犬が先に行ってリードが伸びきったら、そこで一旦立ち止まります
これを何度も繰り返して、リードを引っ張ると飼主が立ち止まる事を覚えさせれば、やがて犬は引っ張らなくなります。

人と犬の距離を保って上手に歩けたら、すぐに褒めてあげて下さい

簡単な事のように思えるかもしれませんが、すぐには覚えられなくても根気よく繰り返し訓練してあげて下さい。

すぐにできないからといって、体罰を与えたり怒鳴ってはいけません。
犬にはなぜ怒られているのか理解できず、不安感を強め、飼主への信頼をも失いかねません。
褒めて育てるのが良いのは人も犬も同じです。

リーダーウォークのススメ

常に犬が飼主の側を離れず、飼主に合わせて散歩できるようになる事をリーダーウォークと呼びます。

折角の犬の楽しみを、主従関係の徹底で奪ってしまって、可哀そうに思われるかも知れませんが、犬は集団で暮らす本能を持っており、自分がリーダーであるならリーダーらしく振る舞って当然ですが、飼主がリーダーであるなら、それに従う事もまた犬の喜びになり得るのです。

犬に対して飼主がリーダーであるのは当然の事ですから、その関係を散歩の位置関係から訓練し教える事も、犬の楽しみを奪う事を心配する必要は無く、犬に散歩に対する新たな喜びを発見させる事であると、自信を持って取組んでみて下さい。

街や公園では、常に犬の方から飼主にチラチラと視線を送り、犬の方から主体的に飼主との距離を保って散歩をしているのをみかける事があります。犬の散歩

リーダーウォークの訓練を身につけた犬です。

(彼女?)は、道に落ちている食べ物を探したりするよりも、大好きな飼主をチラ見しながら歩調を合わせて散歩する方がずっと楽しいし、幸せを感じているのが見ただけで判ります。
飼主をチラチラ見ている犬の散歩を見かけたら、この記事の事を思い出して、更に犬の様子を観察してみて下さい。
飼主を引っぱって黙々と散歩している犬より、リーダーウォークで散歩している犬の方が、ずっと楽しそうである事が判って頂けるでしょう。

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まとめ

犬に引っぱられるようにして散歩させているのは、駄目な飼主である事を宣伝しながら歩いているようなものです。
それが駄目な理由をしっかり理解して、犬の方から飼主との適切な位置関係を保って散歩できるように、訓練してあげて下さい。

犬を先に行かせては駄目な理由

  • 犬が拾い食いしたり、危険な状態になる事から守ってあげられない
  • 犬に引っぱられて、飼主が転倒する危険がある
  • 犬が飼主との主従関係について誤解してしまう可能性がある

リーダーウォークのレベルまで持っていくのが理想ですが、引張り癖を止めさせるだけでもメリットは大きいですし、そんなに難しい訳でもありません。
ただ「すぐには覚えてくれない」だけの事です。

根気よく訓練を続ければ、必ずできるようになります。

飼主を信頼しリーダーと認めて散歩する事は、自分をリーダーと誤解して飼主を引っぱって散歩するよりも、犬にとって楽しく幸せな事です。
この事に自信を持って取組んでみて下さい。