犬との暮らし

犬の病気に気づかないで悪化させない為に知っておくべきポイント3選

ラブラドール系の雑種

犬は病気になっても、それを表に表そうとはしないものです。
野生の世界では、弱みを見せる事が自分の不利に繋がるので、病気を隠す事が本能的な習性になっているからです。

また、ある程度進行しないと飼主が気づく事ができない傾向の病気も、数多く存在します。

なので、どうすれば犬の病気を早期に見つけて治療につなげる事ができるかについて、日頃から関心を持って犬と接する必要があります。
この記事では、犬の病気に気づかないで悪化させてしまう事を防ぐ為の3つのポイントについて解説していきます。

犬の病気にはやく気づく為の最善手「健康診断」

犬の病気を早期に発見する為の、最も有効な対策が、定期的に健康診断を受けさせる事です。
5歳までは、年1回は受けさせましょう。
専門家が犬を様々な角度からチェックしてくれますから、素人には到底気が付かないような病気でも、見つかる可能性があります。

動物病院によって、また検査する項目によっても費用は違ってきますので、事前に電話で確認すると良いでしょう。

必ず受けさせたい血液検査

そして健康診断で、忘れずに必ず受けたいのが血液検査です。
人間の健康診断でも血液検査が必ず含まれますが、血液を詳しく調べる事で、多様な病気を発見する事ができます。
しかも、まだ兆候に過ぎない初期の段階にある病気も見つけられるので、治療の効果も高くなる事が見込めます。

犬の加齢と健康診断の頻度

6歳以降は、健康診断を半年に1回は受けさせたいものです。
犬は人の7倍ほども早く歳を取るので、6歳でも、もう人なら40代であり中年です。
7倍も早く歳を取るという事は、人と同じように1年に1回健康診断を受けていても、犬の時間感覚では7年ぶりの受診という事になりますから、明らかに間が空きすぎてしまうのです。

健康診断は、病気を見つけるのが目的ですが、早期に見つける為には、その頻度を上げる必要があります。

健康診断には他にも、尿・便の検査、レントゲン、超音波、心電図、CT等々、詳しく調べる方法はいくらもありますが、まずは視診、触診、血液検査の3点くらいを調べてもらって、説明を受けたり逆に質問したりして、獣医さんが信頼できそうか見極める事も大切です。
健康診断の度に動物病院を変えてみて、信頼できる獣医さんを探すという考え方も当然アリです。

普段から犬に異常が無いかを意識する

定期的に健康診断を受けさせていても、それで安心という訳ではありません。
突然発症する病気も少なくないので、飼主が犬と毎日接する時に、何か変わった所はないか常に気をつけてあげる事も大切です。
ただ漫然と犬と接していても変化には気がつきにくいものなので、以下で意識して観察するべき項目についてご紹介します。

散歩の時

散歩の時には犬の動きをよく観察して、歩き方等に異常が無いかチェックします。
また排便に関しても、普段と変わりが無いか、回数や色等をチェックします。

  • 歩き方や走り方がおかしい
  • いつもと比べて元気が無いように感じる
  • 散歩に行きたがらない、すぐに帰りたがる
  • オシッコの回数が多くなった、少なくなった
  • オシッコの色が異常
  • 下痢、便秘

ブラッシングしている時や遊んでいる時

ブラッシングの時には、毛や皮膚、爪、肉球等の様子も観察します。
近くで遊ばせたりしている時にも、普段と何か変わった所が無いかチェックします。

  • 毛につやが無くなった
  • ハゲができている、抜け毛が多い
  • シコリや、デキモノができた
  • 身体を頻繁に掻いたり、噛んだり、舐めたりする
  • 身体の一部に触ると痛がる

食事をさせる時

食事の時には、食欲の変化や、食べ方に異常が無いか気をつけてあげます。
いつもはガツガツ食べるのに、どこか食べにくそうな仕草が見られたら、歯や歯肉、顎関節のトラブル等を疑います。

それ以外のチェックポイント

人と同じで、眼には健康状態が現れやすいのもです。
いつもより目ヤニや涙が多い、充血、瞳孔が白っぽい等は、何かトラブルが起こっている事のサインの可能性があります。

犬の鼻が乾いているのは不健康のサインとして知られていますが、鼻水が出ているのも問題です。
くしゃみや咳が続くのも心配です。

上記のような、いつもとは違う様子が見られたら、早めに動物病院で診てもらいましょう

万病を加速させる老化

既に書きましたが、犬は人より6~7倍も早く老化していきます。
小型犬より中型犬、中型犬より大型犬の方が早く老化する傾向にあります。

小型犬の10歳は、人間なら50代後半になります。
中型犬の10歳は、人間なら還暦。
大型犬の10歳は、人間なら75歳と後期高齢者に該当します。

飼っている犬種毎の年齢を把握し、老化のサインが見られた場合には、それに応じたケアをしてあげる必要があります。

老化自体は病気ではありませんが、身体の各部が弱って病気になり易くなっていきますし、それまで隠れていた病気が、一気に表面化しやすくなるのもこの時期です。
老化のサインを見つけたら、犬の負担を軽減してストレスを減らし病気への耐性を上げてあげる事が大切になってきます。

犬の老化のサイン

犬の老化のサインで特に判りやすいのが、寝ている時間が増える事です。
遊ぶ時間が減り、昼でも寝ている時間が長くなったら、典型的な老化のサインと言えます。

また筋力が低下してきて、それまで苦にしなかった階段を登るのを嫌がったりします。
歩く様子にも、変化が見られれば、老化のサインの可能性があります。
散歩に出かけるのを嫌がったり、すぐに帰りたがるのも、病気の可能性と同時に、老化のサインの場合があります。

食欲が低下するのも、典型的な老化のサインですが、逆に食欲が旺盛になる場合もあります。
いずれにせよ、それまでと何か違うようであれば、高齢犬の場合は老化のサインを疑う必要があります。

老犬にはケアが必要になる

老化のサインが出たら、その犬がそれまで普通にできていた様々な事柄で、難易度が増して失敗する事も多くなります。
そんな時は、決して叱ったりしてはいけません
どうすれば老犬の負担を減らしてあげる事ができるか、日々の暮らしの中で、常に考えてあげて下さい。

また寝ている時間が長くなり、散歩にもあまり行きたがらなくなったからといって、犬をほったらかしにしてはいけません。老犬

できるだけ犬のそばにいる時間を作り、身体をなでながら話しかけるなどして、犬の気を和ませてあげて下さい。
犬は、飼主のそうした優しさがとても嬉しいのです。

まとめ

飼主が犬の病気に気づくのは、意外に難しい事なので、意識的に早期発見ができるよう普段から心掛ける必要があります。

中でも特に重要なのが、定期的に健康診断を受けさせる事です。
特に6歳以上の高齢犬に定期的な健康診断を受けさせると、高い確率で何らかの病気を発見でき、効果的な治療につなげる事ができます。

また、飼主として日頃から犬の様子を良く観察し、何か異変があれば、すぐに気づいてあげる事も大切です。

犬は人間の7倍もの早さで老化していくので、そうした犬の生態にも気を配り、老化のサインに敏感に気づいてあげる事が大切です。
老化のサインが見つかったら、その犬の日々の負担を軽減してあげる対策を行ってあげて下さい。

それと同時に、少しでも長く犬のそばにいて、犬の気持ちを和ませるようスキンシップしてあげて下さい。
老いて活動量の少なくなった犬に残された時間は、もうあまり長くはありません。

その限られた時間を少しでも充実したものにしてあげる事が、飼主の責務であると同時に、何物にも代え難い喜びにも繋がるのです。