猫との暮らし

猫の夜の運動会を止めさせる方法

日本猫

猫は、夜中に行動を活発化する本能を持っています。
人が寝静まった頃に、突然ドタバタと家の中を走り回られるので、飼主は眠りを妨げられますし、マンション等では特に階下のお宅にもご迷惑になってしまう可能性があります。

この記事では迷惑な、猫の夜の運動会を止めさせる方法について解説します。
猫の負担にならない解決方法ですので、ぜひ参考になさってみて下さい。

猫が夜の運動会をする理由

猫は夜行性と思っている方が多いと思いますが、正確には薄明薄暮性と言って、夕暮れ時や夜明け前の薄暗い時間帯に活発になる本能を持っています。
ネズミが夕方から活発に動き出す事や、野鳥が眠りから覚める時間帯に猫が合わせているという説が有力です。

そうした時間帯に猫が優れた狩人である為に、猫の目は軍の特殊部隊が持っている暗視スコープ並に暗いところでも良く見える仕組みになっていますし、耳は人間の3倍も高い音を聴き分け、ネズミ等の小動物が発する微弱な音も聴き逃しません。
その他、鼻もヒゲも肉球も爪も、そして運動神経までもが人間よりもずっと鋭敏・俊敏にできています。

猫も、折角こうした狩りの為の高性能の装備を身にまとって生まれてきているので、たとえ飼猫といえども、1日に1回は狩りのマネごとくらいはしたくなるのです。
それが猫の夜の運動会です。

でも家の中で飼われている猫にとっては、昼は勿論、夕方から夜にかけても電灯で明るく照明されているので、薄明薄暮性とは言ってみても、結局は飼主が就寝している深夜から夜明け前までが、身体を動かしたい衝動が最も高まる時間帯となります。

夜の運動会を止めさせる方法

それでは、猫の夜の運動会をやめさせる方法について解説していきます。

どれか一つで解決するというのではなく、効き目がありそうと思われたものから試して頂いて、効果が得られたものをいくつか組み合わせて対策する事で、夜の運動会の被害を少なくして頂ければと思います。

センサーライトを設置する

猫がよく夜の運動会を開催する場所に、猫の動きに反応して点灯するセンサーライトを設置してみましょう。
ネットで検索すれば、数百円から販売されています。

猫の目は凄い感度を持っているので、そんなに明るいものでなくても効果が見込めます。(明るいほど効果が高い事も確かですが・・?)

猫が近くで動くと「パッ!」と明るくなるので、狩りの体勢に入って目の感度を上げて「さあ。いくぞ!」とワクワクし始めていた猫は、一瞬でシラケてしまいます。

猫の夜の運動会は、猫の模擬的な狩猟遊びなので、周囲が明るくなることで狩猟本能が萎えてしまい、遊ぶ理由も消えてしまうのです。
ただし、夜の運動会は猫の運動不足解消の機会でもあるので、別の事で運動不足を解消してあげる配慮が必要になります。

猫の遊具を充実させる

猫が夜中に動き回るのは、本能の欲求もありますが、昼間に運動不足でエネルギーが余ってしまって、それを消費する為とも言えます。
その証拠に、外出を許されている飼猫よりも、完全室内飼育の猫の方が、夜の運動会を頻繁に開催するという傾向が強いようです。

いずれにせよ、猫が退屈しない、好きな時に好きなだけ遊べる住環境を整えてあげる事は、夜の運動会の予防だけに留まらず、猫にとってはストレス解消は勿論、肥満防止や筋力低下防止等の様々なメリットがあるので、愛猫家ならぜひ前向きに検討してあげて頂ければと思います。

キャットタワー

愛猫におススメの遊具のNo.1は、キャットタワーです。
猫の祖先は樹上で狩りをして暮らしていたので、樹の上に似た環境を好み、動き回ったりくつろいだりします。
平面的に活動できるだけでは不十分で、三次元的に上下方向にも活動できてこそ猫本来の生活の場と言えるのです。

余裕があれば、キャットタワーを2種類設置して、その間をキャットウォークで繋いでみて下さい。
猫本来の活動の場が得られて運動量が増え、夜の運動会が収まる可能性が高くなります。

猫が転落して怪我をしてはいけませんので、キャットタワーの各部がしっかりした強度を備えているもの、滑らないものを選んであげて下さい。
ただ床の上に置く据え置きタイプよりも、床と天井に圧力をかけて安定させる突っ張りタイプの方が、タワー全体が安定する上に、猫が動く時の音も小さくて済むようです。
猫の活動範囲も断然広くなるので、突っ張りタイプの方がおススメです。

万一猫が転落した時の為に、フローリングではなく厚めの絨毯やマットを敷いてあげれば安心です。

猫は穴の中も好む動物なので、ダンボールを繋いでトンネルを作ってあげたり、トンネルのおもちゃを与えてみるのも良いと思います。

猫じゃらしも、猫のおもちゃには欠かせません。
猫毎に、好みの猫じゃらしは違うので、何種類も試して、一番本気で遊ぶ猫じゃらしを見つけてあげると良いです。
ネットで探すと、千円程度で何種類もセットになったものが買えますので、試してみて下さい。

猫は俊敏性が高い代わりに耐久性は低いので、本気で遊べば10分くらいでゲームオーバーになります。
1日に最低1回はゲームオーバーになるまで遊んであげれば、夜の運動会の頻度も下がるはずです。

その他にも、電動で一人遊びされられるおもちゃとか、猫の目に危険の無い強度のレーザーポインター等、猫のストレス解消の為の製品が沢山販売されているので、少しづつ試していってあげると良いと思います。

まとめ

迷惑な、猫の夜の運動会ですが、その責任は飼主にもあると言えます。
猫も生き物ですから、しっかり活動できないままエネルギーが余ってしまうと、そのはけ口が必要になるのです。
猫の活動エネルギーを消費させてあげる環境を整えれば、夜の運動会も激減します。

特に完全室内飼育で猫を飼う場合、室内に猫の習性に見合った住環境を与えてあげる事は、夜の運動会対策に限らず、猫に様々なメリットがあるので、とても大切な事です。
猫の好む樹上生活を模したキャットタワーを設置してあげる事は、完全室内飼育で猫を飼うなら、必須であるとさえ思っています。

タワーに登り降りしたり、タワーの上でくつろいでいる猫を見るのは、飼主としても嬉しいものですので、ぜひ設置してあげて下さい。

ねこじゃらし

そして更に、猫じゃらし等の猫おもちゃを使って猫を集中的に遊ばせれば、10分程度でも結構な運動になり、夜の運動会予防になります。

そうした猫のストレス解消対策をした上で、それでも猫が運動会を開催する場合は、その場所にセンサーライトを設置して下さい。
明るいところでは、猫の狩猟モチベーションも下がってしまい、やる気を失わせる事ができます。