犬との暮らし

犬の無駄吠えの直し方とは?吠えてからでは遅いしつけのコツ

吠えるテリア系の犬

あなたの愛犬は散歩の時に、人や犬に吠えたりしていませんか?
また、家にいる時も無駄に吠えて、ご近所に迷惑をかけていませんか?

犬は吠える動物だから仕方がない。

そう思い込んでいるとしたら、今日から考え方を変えて、愛犬のしつけを始めましょう。
この記事では、犬が吠える事と、その直し方について詳しく解説していきます。
飼主さんの努力は必要ですが、愛犬の無駄吠えの癖は必ず改善できます
根気よく愛犬をしつけてあげて下さい。

人や他人の犬に吠える事はいけない事だと認識する

犬が吠えるのは当たり前と飼主が思っていては、犬の無駄吠えが直るはずがありません。
散歩している時に、人や他の人が散歩させている犬に向かってあなたの犬が吠えるとしたら、それはしつけて直すべきである事を飼主がしっかり自覚する必要があります。
そして、少しづつでも良いので、犬の無駄吠えが減っていくよう、しつけを行っていきます。

犬自身は吠えて当たり前だと思っているので、子犬の頃からしつけるのが理想です。
しつけを始めるのが早ければ早いほど、無駄吠えしてきた期間が短いほど、しつけの効果は早くでます。
長年無駄吠えさせ続けてきた犬ほど、それを直すのは困難になっています。
それでも、今日から少しづつでもしつけ直せば、次第に無駄吠えは減っていきますので、諦めないで取組んでいって下さい。

あらゆる訓練の前にマスターさせておくべき基本訓練

犬と暮らしていく上で、必ず覚えさせたいいくつかの基本的なしつけがあります。
どれも犬種に関係なく、飼主さえ教える気になれば、必ずおぼえさせる事ができる簡単なしつけです。

でもこれらを愛犬がマスターできれば、飼主と愛犬との間の絆はずっと深いものとなり、無駄吠えを止めさせるしつけにかぎらず、様々なところで役に立ちますので、ぜひしっかり訓練してあげて下さい。

アイコンタクト

犬が飼主を見たら褒美をあげる
ひたすらこれを繰返します。

公園のベンチ等に飼主が腰掛け、リードは短めにして犬の様子を見ます。
犬は周囲の音や人、動物等に意識を向けますが、その瞬間に飼主が犬の名前を呼び、犬が飼主の方に振り向いたら褒美をあげます。
これを何度も、何度も繰返します。

すると犬は、周囲の物事に気を取られるより、飼主に意識を向けるとよい事が起こる事を学ぶようになります。
このアイコンタクトの訓練をしっかり行い、いつでも犬の意識を飼主に向けさせる事ができるようにしておけば、それだけでも無駄吠えを減らす為の基礎訓練になります。

おすわり、ふせ、つけ、待て、来いの5つのコマンド

愛犬には絶対覚えさせたい5つのコマンドがあります。

絶対覚えさせたい5つのコマンド
  • おすわり
  • 伏せ
  • つけ(飼主の左横につく)
  • 待て(飼主が距離をとってもじっと座っている)
  • 来い(「待て」から開放されて飼主のそばに来る事を許す)

この5種類のコマンドを一つづつ訓練していきます。

絶対に体罰や怒鳴ったりはせずに、褒美と褒める事で、これらの5つのコマンドを教え込んで下さい。
これらができるようになると、犬が飼主の言う事を聞く犬になるというだけでなく、犬は飼主を深く信頼し飼主の命令に従う事が喜びであると思うようになります

無駄吠えをさせないしつけと無関係のように思われるかも知れませんが、これらのしつけができていれば、無駄吠えしそうになったらすぐに犬の意識を飼主に向けさせ、アイコンタクトを取り、褒美をあげるなどして、未然に無駄吠えを止めさせる事ができるようになります。
完全に防ぐ事ができなくても、吠えそうになった時にすぐに意識を飼主に向けさせる訓練を続けていけば、次第に無駄吠えは減っていき、遂には殆ど吠えなくなります。

無駄吠えのしつけに限らず、愛犬には必ず覚えさせたい5つのコマンドですので、全部できるようになるまで、頑張って訓練を続けて下さい。
といっても散歩の途中等に、楽しみながらレクリエーションの一つとして取り組めますので、気軽に長く続ける事が大切です。

吠える理由を見極めて対応する

犬が吠える時には必ず何か理由があります。
それを見極め、その理由毎に、犬が吠えないようにしつけていきます。

散歩している時に見知らぬ人や犬を見つけて吠えそうになった時

愛犬が他の人や犬を見て吠えそうになったら、その吠える対象と愛犬の間に飼主が入って、愛犬が吠えようとしている対象が見えないよう犬の視界を遮って下さい
犬はあなたを見る事になるので、そうしたら褒美を与えて下さい。

それでも吠える対象が愛犬の目に入ったら、吠え始める前に愛犬の名前を呼んでアイコンタクトし、褒美を与え褒めてあげます。
もし吠えたら、褒美を与えません。
吠えてからでは遅いのです。しつけは何もできません。
でも、吠えるのを止めて飼主とアイコンタクトしたら、すぐに褒美を与えます。

少し歩いてみるのも良いです。
まだ吠える相手を気にして吠えそうになったら、名前を呼んで、アイコンタクトしてきたら褒美を与えます。
吠えたら褒美を与えず、アイコンタクトするまで待ち、アイコンタクトしたら、褒美を与え褒めます。

こうした単純なしつけを根気よく続けていくと、吠えるのが無駄な行為で、飼主の目を見ると良い事が起こる事を学んでいきます。
これが、犬のしつけの基本中の基本です。
要するに、基本的な動作を繰返すだけです。

要求吠え

「散歩に行きたい」
「ごはんがほしい」
「遊んでほしい」

等の犬が願っている事がある時に、それを飼主に伝えようと吠える事があります。
そうした犬の要求吠えに答えていたら、犬は「要求すれば、対応してもらえる」と、誤った学びをしてしまいます。
犬が吠えて、それが何かの要求であると判っている時には、一切それには答えず、相手にもしないで下さい。

それでも要求吠えをしてくる場合、「おすわり」とか「伏せ」の命令を出し、それができた褒美に、犬の要求を聞いてあげます。
要求吠えをしても無駄な事、飼主の命令に従うと、要求を聞いてもらえる事を、犬に理解させるのです。

寂しい時の吠え

犬が不安を感じたり、飼主に構ってもらいたい時等に、悲しげな声で吠える場合があります。
そうした不安を取り除いてあげる事が可能なら、吠える前に取り除いてあげて下さい。
どうしても飼主が犬のそばから離れる必要がある場合等は、犬の好きなおもちゃを与え、
「これでしばらく遊んでてね」
という思いを込めて犬を触ってあげます。

縄張り吠え

番犬としての習性なので、しつけでは直し難い吠えです。
番犬として吠える必要が無い犬である事が判っている場合は、小さな子犬の頃から、いろんな人に合わせ、さわってもらうようにして育てると、人を見ても吠えない犬になります。

成犬になってから吠えるのを止めさせるには、散歩の時に他の人に吠えないように訓練したのと同じ方法で、吠える事に意味が無い事を教えていく必要があります。
でも縄張り吠えは、長く吠えさせてきた期間の長さによって、直すのが難しくなっていますので、それなりに時間が掛かるという覚悟は必要です。

玄関のチャイムが鳴ったら吠える

これも縄張り吠えの一種ですが、飼主がそばにいるので、比較的直し安いです。
チャイムが鳴ったら、吠える前にアイコンタクトさせて褒美をあげます。
吠えたら、何も無しです。
吠えるのを止めたら、アイコンタクトさせて褒美をあげます。

これを繰り返し続ければ、やがて玄関のチャイムが鳴ると、飼主にアイコンタクトしてくるようになります。
しばらくは褒美をあげて、犬が学習できた事を褒めてあげて下さい。
十分に吠えない事が身についたら、頭をなぜて褒めてあげるだけでも、よくなります。

犬の無駄吠えを止めさせる訓練は、常に吠えなかった時に褒美がもらえてよい事が起こるという事を理解させる事が基本になっています。
頭を叩いたり、怒鳴ったりして怒ってはいけません。
飼主の信用度が低下してしまうだけだからです。

常に褒めて、可愛がってあげて、犬もその愛情を飼主に返したいと自発的に思う関係性から、しつけはできていきます。

まとめ

吠える犬犬が散歩の途中等で吠える事が、

「しつけ直す必要がある」

と飼主が認識する事が第一です。
そう思ってない飼主が多いから、吠えている犬も少なくないのです。

犬を飼うなら、必ずアイコンタクトと5つのコマンドの訓練をしっかり行いましょう。
犬と飼主の信頼関係がグッと深まり、あらゆるシーンで効果を現します。
無駄吠えのしつけにも、効果はバッチリです。

犬が吠える時には必ず理由があるので、それに応じたしつけをする必要があります。
といっても、結局はできるだけ吠える前に、犬の注意を飼主に向けさせて褒美を与え、褒める事でしつけるというワンパターンです。
吠えてしまったら、それを叱るのではなく、再度飼主に意識を向けてきた時に、しっかり褒めて、吠えるのが意味の無い行為である事を自覚させます。

愛犬の無駄吠えを諦めてしまっている飼主が少なく有りませんが、アイコンタクトをしっかり教えるだけでも、かなりの無駄吠えを防げるようになりますので、ぜひ愛犬の無駄吠えのしつけ直しに取組んでみて下さい。