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宇宙人はいるのか、いないのか?知的生命体は存在しないと結論された

宇宙

宇宙人はいるのか、いないのか?

いろいろ説はあるものの、これまで決定的な答えは出ていませんでした。

しかし、2020年11月、英オックスフォード大学人類未来研究所が『Astrobiology』で、驚くべき結論を発表しました。
その内容をご紹介すると共に、本ブログ独自の「」もご紹介してみたいと思います。

出典:地球に知的生命体が誕生したのは奇跡。異星にはどこにも存在しない可能性が高いとする研究者

「宇宙人はいない」と「地球人」が結論した矛盾

英オックスフォード大学人類未来研究所が発表した結論は、

確率的には、宇宙に地球人のような知的生命体が存在する可能性は、限りなくゼロに等しい
出典:Astrobiology

というものでした。
宇宙の隅々まで探しても、宇宙人はどこにもいないとの結論です。

現在明らかになっている情報を総合して、知的生命の発生に欠かせない出来事を

  1. 生命の誕生
  2. 真核生物の誕生
  3. 性生殖の発達
  4. 知性の発達

の4段階に分け、各段階毎の現象が起こる確率を計算したところ、それぞれの段階が起こる為には地球や太陽系の歴史よりも長い時間を必要とし、4つの段階がワンセットで(宇宙の年齢程度の間に)起こる確率はゼロに等しいと結論されたのです。

でもこの発表には、矛盾がありますよね?

英オックスフォード大学の結論は「人類」と矛盾している

英オックスフォード大学人類未来研究所の導き出した結論は、人類の存在を否定する事になります。
完全に矛盾しているのです。

実は、最も単純な構造の生物でさえも、その材料である「物質」から偶然発生する確率はゼロに等しい事が、数十年も前に著名な学者によって計算されていました。

参考:「宇宙で生命が生まれる確率は、、、?」

無生物と生物との間には、人間の知恵では超えがたい深淵な溝が横たわっているのです。

物質から偶然生命が誕生するのは難しいとしても、単純な生物から、少しづつ進化していって、その最終段階に人類がいる。

これなら、ダーウィンの進化論で解決済みのように扱われていますが、これさえも未解決の謎が無数に残されていて、少しも解決済みではないのです。

キリン

鹿のような生物から始まって、次第に首が長くなっていってキリンになりました。背が高くなる事で高い所の葉も食べられるようになり、生存に都合が良くなったからです。

って言われると、なんだか有り得そうな気がしなくもありません。
でも生物界に見られる進化は、そのような単純なロジックでは説明のつかない、遥かに複雑な過程を要するものが大半を占めています。

例えば、血液は普段はサラサラと流れているのに、怪我をすると固まりだしてカサブタに変化して止血され、しかしカサブタとして個体化するのは血液の極一部分に限られ、その他の殆どは液体のままサラサラと流れ続けます。

この現象は、誰でも目にしているありふれた出来事なので、改めてこれを不思議に思う人は少ないのですが、分子生物学のレベルでこれを詳しく記述しようとすると、恐ろしく複雑なメカニズムが複数組み合わされた現象であり、ダーウィンの進化論のような「漸進的進化(僅かな変化の積重ねの結果、大きな進化になる)では、到底説明のつかないものである事が判ります。

人間が知性を獲得したのも、

知性を獲得する過程
  1. 原人が火を扱えるようになった
  2. 肉を焼いて食べる事ができるようになった
  3. 咀嚼(そしゃく)する力が弱くて済むようになった
  4. 顎の筋肉量が減った
  5. 頭蓋骨に大きくなる余地ができた
  6. 脳が大きくなれた
  7. 知性が生じた

といった説を聞いた事はないでしょうか?

はい、単なる子供だましです。

ビッグバン理論も、最も大切な部分が説明されていない

私達がいるこの宇宙は、137億年前に針の先端より遥かに小さな(極超高温の)」から始まりました。
その後、宇宙が膨張するに従って温度が下がると素粒子が生まれます。
更に温度が下がると陽子や中性子が生まれ、更に温度が下がって原子核が電子を捉えて水素やヘリウムが出来ました。
そして更に時が流れて水素が集まって最初の星が生まれ、その星で核融合反応が進んで鉄までの各種の原子が生み出されたところで星の寿命が終わり、同時に大爆発を起こします。(=超新星爆発)
鉄より大きな原子量の物質は、この爆発の時の超高温・高圧によって作られたと考えられています。

水素が集まって星になり、核融合反応で各種の原子を作っては最後に大爆発して、物質を宇宙に撒き散らす。

こうした現象が数世代繰り返された結果が、現在の宇宙なのだそうです。

※とは言っても、人類が知っているのは宇宙全体の5%未満に過ぎず、残りの95%が全く未知のダークマターとダークエネルギーから出来ているそうです。

上記の宇宙の歴史は、非常に単純化したものですが、現在までの物理学者や天文学者が作り上げてきた理論の「簡易まとめ」ですので、実際にも宇宙が大体このようなものである事に異論は無いのですが、私には大切な事が全く語られていないと感じています。

ビッグバンの時点で、現在の宇宙は予定されていた

ビッグバンが始まった直後は純粋なエネルギーの塊で、物質は存在していませんでした。
しかしビッグバンが起こった時には既に、その後ある程度宇宙が冷めたら星が生まれ、その星が核融合反応で輝いた後に超新星爆発を起こして粉々になり、そうした星が無数に生まれては死ぬ事で宇宙には100種類ほどの原子がほどよく散らばり、その原子を材料にして生命が生まれ、やがて人類になるところまで予定されていた(更にその未来も?)
と想像するのは、私だけではないはずです。

180年ほど前に、ノーベルがダイナマイトを発明しました。
ダイナマイトは爆発します。それが全てです。
エントロピー増大の法則に従っています。

137億年前に、無からビッグバンが起こり、そのビッグバンが冷めるに従って物質の元が生まれ、星が生まれ、星の核融合反応と最後の爆発によって100種類ほどの精緻な原子が生まれ、原子が混ざり合う事で無数の化合物になり、生命が生まれ、知性が生まれました。

時間の経過と共にエントロピー増大の法則に従っているようでいて、秩序は形成されていくという物理法則に逆行する現象が起きています。
これが何者かの意図した事でなくて、他に何が有り得るでしょうか?

何者かが宇宙を創造したなら、生命や知性を創造しても不思議は無い

オックスフォード大学人類未来研究所が算出した通り、生命や知性が偶然に発生する確率はゼロ%です。
でも、ビッグバンを計画した者が存在するとすれば、生命や知性の創造も予定に入っていたとしても不思議はありません。

知性を持つ宇宙人も、多分いるのでしょう。
この広い宇宙で「人類だけ」と言うのはかなり不自然ですから。

何者かが意図した」の何者とは勿論「」ですが、人間の信仰心の対象としている神に近い存在なのか、ほど遠い存在なのかは、私には判りません。

これまで、宗教と科学は対極的に扱われる事が多かったですが、今後ゆっくりと相補的な存在になっていくのではないかと想像しています。

あと10年ほどでAIが人間に追いつき、更に10年ちょっとでシンギュラリティに至るとの説があります。
そう言えば、もし宇宙人が既に地球まで来ているとしたら、実はシンギュラリティ後のAIの可能性もありそうですね?

まとめ

英オックスフォード大学人類未来研究所が、2020年11月に

「知的生命は、この宇宙で例外的に稀な存在である可能性が高い」

との研究結果を発表しました。

でも、惑星に生命が誕生できる確率とか、進化していくに足る年月の間、生命が生きていられる環境が維持される確率とか、最も単純な生命に要求されるDNAの配列が偶然に生まれる確率とか、今までにも様々な角度から計算が繰り返されてきましたが結論はいつも、

「偶然に生命が発生する確率はゼロ%」

です。
単純な生命でさえも生まれないのですから、知的生命が存在できるはずもありません。

ところが、地球には大自然が存在して無数の生物が暮らし、その頂点には人間が君臨しているという現実があります。
計算では絶対に起こり得ない事なのに、その事を考えている自分の存在そのものと矛盾してしまうのです。

生物の進化も、ダーウィンの進化論で解決済みであるかのような空気が醸成されつつありますが、分子生物学レベルで生物を観察すると、突然変異や自然淘汰等の既存のアイディアでは絶対に進化が説明できない事が判っています。

宇宙も、ビッグバンという大爆発から始まったのは良いとして、その後時間が経過するほどに秩序が壊れていくのが物理法則のはずなのに、逆に秩序が整えられていき、様々な物質が生み出され、生命が発生し、少なくとも地球には人類という知的生命が存在するに至っている事を説明できる理論は一切存在しません。
(「人間原理」という解決案が出されましたが、これも物事の極一部の説明責任から開放されるだけで、森羅万象の問題の解決とは無縁のものです。)

昔の人は不思議な事に出会うと、すぐに「神の奇跡だ!」とか「神の恵みだ」と安易に答えを出すので、科学の進歩にブレーキがかけられていました。
そこで科学は、物事の原因や理由を絶対に神に求めない事を暗黙のルールと定める事で、急速に進歩する事ができました。

しかし、生命の発生や進化、物質の秩序等の疑問に対しては、何らかの未知の知性の働きを考慮しないと矛盾の壁に板挟みになって身動きできなくなってしまう事が判ってきました。
何でも神の御業として解決してしまい、思考停止になる事を勧めるつもりはありませんが、存在するものを否定し続けて、例えば人間原理のような屁理屈に出口を求めるのも、一種の逃避に過ぎないと考えます。

この論文には複雑な数式や、特殊な専門用語が、しかも短縮された形で多数含まれている為、その意味は部分的にしか読み取る事ができませんでした。
ただ結論として、

知的生命体は例外的に稀な存在である可能性が高いことを示唆している
In turn, this suggests that intelligent life is likely to be exceptionally rare.

出典:Astrobiology

とは書かれていても、

「知的生命は、宇宙のどこにも存在しない可能性が高い」

との記述は見当たりませんでした。

いずれにせよ、この宇宙で知的生命体が例外的に稀な存在ではないなどと考えている人が皆無であろう事を考慮すると、なんと意味の無い論文である事かと、驚くと同時に、がっかりさせられてしまいました。
そんな無意味な論文をあなたにご紹介してしまっただけでなく、最後までこの記事をお読み頂いた事に感謝すると同時に、深くお詫び致します。
ご紹介した論文以外の部分で、何か少しでもお楽しみ頂けたなら幸いです。