潜在意識

潜在意識の不思議な性質(補足)

迷い

前回の記事で、

潜在意識にとっては、

不治の病に罹るのは嫌だ!
不治の病に罹るかも知れない?

といった思いも、青字の部分だけが読めて、赤字の部分は全く理解できないのです。

と書いた部分が、少し判り難かった可能性がありますので、補足します。

顕在意識は主役で、潜在意識は縁の下の力持ち

これまでの記事を総合すると、顕在意識は、あなたの自我であり、あなたの心の中心です。
そして潜在意識は、あなたの顕在意識が思った事を具体的に形にする役割を担っています。

例えばあなたが、小学校の時の担任の先生の事を思い出したいと意識した瞬間に、潜在意識はその意図を理解し、巨大な記憶のデータベースから、担任の先生に関連する記憶、名前、顔形、声、エピソード等の情報を取りまとめて、サッと顕在意識に提出します。
顕在意識は、提出された担任の先生に関する一連の記憶を心のスクリーンに映して、閲覧、視聴する事ができます。

例えばあなたが寝そべっていて、急に立ち上がりたいと意識した瞬間、潜在意識はその意図を理解し、体全体の神経や筋肉に最適なタイミングで命令信号を次々と送り、スムースに、何の苦労も顕在意識に感じさせる事なく、立ち上がるという動作を完成させます。

例えばあなたが友達と会話をしていて、

「いや、だけどさ、僕は○○○の理由から、△△△の方が良いと思うんだよね?」

という意味の言葉を発したいと意識した瞬間、潜在意識はその意図を理解し、顕在意識が発したいと意識した情報を、日本語として文法的にも、方言的にも、相手の意見を少し否定する事に伴う配慮を込めた言い回しまで含めて流暢な言葉として組み立て、更に間を置く事なく、声帯を震わせ、口蓋や舌を発音する音声に最適な動きをさせる事で、会話

「いや、だけどさ、僕は○○○の理由から、
△△△の方が良いと思うんだよね?」

と、最新の会話を完了させます。

もしあなたが、英語やドイツ語もネイティブであれば、顕在意識が選択した言語で、同様の事を瞬時に成し遂げます。

顕在意識は常に意識的で、判断決定を行う立場にあり、潜在意識は、顕在意識の判断や決定した事を具体的に実現する「縁の下の力持ち」的な役割を担っている事が、ご理解頂けたでしょうか?

友達と雑談している時、自分が思った事を相手に伝える為に言葉を発しますが、そこでいちいち日本語の文法をチェックしたり、単語の意味を考えてみたりする必要が無いだけでなく、言葉を発する時の口や舌や声帯の震わせ方等を考えるまでもなく自動的に言葉が出ます。

この事を深く考える事が無ければ、単なる「慣れ」で済ませてしまうでしょう。
ところがこれを、コンピューターやロボットに再現させようとすると、非常に複雑で難しい事柄の連続である事が再認識でき、現代の科学力を持ってしても、まだまだ人間のレベルには遠く及ばない事に気が付きます。
つまり「単なる慣れ」として深く考えないから不思議にも感じないだけで、実際には顕在意識が関与していないところで、膨大な計算や調整や筋肉等への指示が行われているという事になります。

そうした複雑で膨大な仕事を一手に引受けているのが潜在意識なのですが、あまりにも「サラッ!」と片付けられてしまう為に、これに気が付く人は殆どいません。巧妙過ぎて意識する事すらできないのです。
だから潜在意識は「無意識」とも呼ばれているのです。

潜在意識は常に顕在意識の意思や決定に100%従順であり、潜在意識が自ら判断したり、抑制したり、反対したりという事は一切ありません。

何か記憶を思い出そうとしたり、体を動かそうとしたり、会話をしようとする等の比較的単純な意識を実現させる為には、非常に優秀で便利な潜在意識ですが、顕在意識が心の中で葛藤(かっとう)を抱えるような複雑な事を意識した場合は、少しややこしい事が起こってしまいます。

例えば、あなたが街を散歩している時に、空地を見つけたとしましょう。
ビジネスマンのあなたは、その土地を購入し、レストランを建設したら、きっと稼げるに違いないと思考します。

しかし、ほぼ同じタイミングで、

「でも、もしかすると自分の考えは甘過ぎで、レストランは失敗し、
借金を抱える事になってしまうかも知れない。」

という思考もするでしょう。

あなたは数日この計画について思案し、遂にレストラン経営に乗り出す決心をしたとします。

この時の一連の思案を単純化して表すと、

あの土地を買って、レストランを経営すると、大成功する

と、

あの土地を買って、レストランを経営すると、大失敗する

という2種類の思考が頭の中で鬩(せめ)ぎあい、いずれを選ぶかで迷った事になります。

ところが、潜在意識は判断とか意思決定の機能が無いので、顕在意識が意思決定した直後から、その実現に向けて活動を開始します。
とりあえず、「あの土地を買って、レストランを経営する」ところまでは文字通り実現されますが、問題は青い文字で記した部分大成功する大失敗するの部分)です。

既に解説した通り、レストランが成功するか、失敗するかは、潜在意識が判断する事ではありません。
潜在意識は、顕在意識が「成功」と「失敗」のいずれを強く意識したかだけを見ており、強かった方を自動的に実現させようとします。

結局のところ、成功するか、失敗するかの選択を行っているのも顕在意識であって、潜在意識はその選択結果を実現させているだけなのです。

従って、顕在意識が常に「成功」を強く意識できる方法があれば、潜在意識のパワーも思い通りに使いこなせる事になります。
その方法についても、今後の記事で詳しく解説しますので、ご期待下さい!

この潜在意識を特集した一連の記事は、最初の記事から順番通りに読み進めていただく事で、スムーズに理解して頂けると共に、実践にも移っていき易くなるものと考えていますが、潜在意識のパワーを使いこなす方法を解説した記事を先にお読み頂いてから、改めて各記事を読み進めて頂く読み方にも、メリットがあるように思われます。
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