潜在意識

なぜか人間だけが持つ「魔の交差点」、窒息のリスクの代償は言語能力

喉

潜在意識は、顕在意識の思いを具体化する任務をあたえられています。

立ち上がろうと思えば、体が自然に動いて「立ち上がる」という(一見簡単そうで、実はとても複雑な)動作を完成させるのも、潜在意識が働いた結果です。

歩いたり、走ったり、泳いだり、自転車に乗ったり、その他多種多様な体の動きは、潜在意識の働きによって成立しています。

あまり速く走ると苦しくなって息が荒くなり、脈拍も血圧も上がり、ペースを維持して走り続けられなくなります。
あまり無理をすると体を痛めてしまうので、潜在意識顕在意識に対してブレーキをかけてくれているのです。

食事する時も、歯で口の中を噛んで怪我しないように上手に食物だけ咀嚼し、十分に咀嚼し終わったら飲み込んで(嚥下)スムースに胃へと送り届けるのも潜在意識の働きです。

人間だけに与えられた食道と気道の交差

人間の喉は、他の哺乳類と違って、喉の所で飲食物と空気の通り道が交差しています。
人間以外の哺乳類は、食道と気道が立体交差しているので、気道に誤って食物が入ってしまうような事がありません。

人だけが、飲食物を飲み込む時だけ息を止める必要があり、これに失敗すると、むせたり、誤嚥したり、酷い時には窒息したりしてしまうのです。
肺炎が原因で亡くなる高齢者の96%が誤嚥性肺炎で亡くなっているそうです。(私も父を、誤嚥性肺炎で亡くしました。)

人にとって重要なコミュニケーションの手段である話す能力を得る為に、命にもかかわるリスクを対価として支払っているのです。
人だけが持つ急所である喉の食道と気道の交差点は「魔の交差点」と呼ばれるそうです。

ダーウィンの進化論では説明できない人間の話す能力

人が突然変異で、いきなり言葉を獲得したとは考えにくく、まずは「魔の交差点」という大きなリスクを受入れ、徐々にその不利益を乗り越えて言葉を獲得し、その能力を今のように磨き上げていった過程を想像する時、ダーウィンの進化論の不完全さを改めて思わずにはおれません。

そうした人体の不思議はさておき、潜在意識は「魔の交差点」のリスクを最小限に留めて、人にその存在を気づかせるような事は殆ど無い程度に抑えると同時に、自由な会話は勿論、地球で最も綺麗な音を奏でる楽器と言われる人の歌声を成立させている中心的存在でもあります。

潜在意識の役割の、目立たないけれどもその大きさを物語るエピソードだと思います。

魔の交差点を人類が獲得した時点では、何もメリットも無かったはずです。
言葉を話すようになって始めてそれがメリットになるのであり、言葉を話すまではデメリットであり続けるような進化がなぜ起こったのか?
これは、既存のダーウィンの進化論や自然淘汰説等では全く説明ができません。

私には、言葉を話せるようになるという目標がまず先にあって、それを実現する為に魔の交差点が作られ、何万年もかけて改良が加えられていき、遂に言語能力の獲得に至ったとしかか考えられません。

人間でない原人が人間になる為には、まず最初に生存に不利となる形質(魔の交差点)を受け入れ、それを年月をかけて磨き上げて行く事で言葉を発する器官へと発達させて行き、並行して脳も言語機能を持つように発達する必要があったとしたら、現在人類が遵奉している進化論は、根本的に見直す必要が出てくると考えられます。

つまり、進化は目的が先に有って進行していくものである、という可能性です。
ではその「目的」を、何が担うのか?
もしかしたら、それこそ潜在意識ではないかと思うのですが・・・?